議場コンサートの取り組みについて、千葉市長 熊谷俊人氏 講演、ガバナンス2.0とオープンデータについて
1月21日、若手市議の会にて開催した勉強会に参加してきました。今回の視察項目は三つでした。
1.議場コンサートの取り組みについて
2.千葉市長 熊谷俊人氏 講演
3.ガバナンス2.0とオープンデータについて
■議場コンサートの取り組みについて
市議会が市民にとって身近で親しみやすいものとなるよう、市内を拠点に活躍する演奏家が議場にてコンサートを行うというものです。
ギターとヴァイオリンのコラボで素敵な演奏を聴かせていただきました。
意外に、議場は響きます。千葉市議会は傍聴席もたっぷりとあり、市民に親しみの持てるものとなるでしょう。

議場コンサートの様子
■千葉市長 熊谷俊人氏 講演
講演 熊谷俊人 千葉市長
千葉市長は2009年11月に「脱・財政危機宣言」を行い、以下の八つの施策を重点的に行いました。
収入増加策として、
○市税等徴収率・収納率の向上
○保有資産の有効活用・売却
○受益者負担の適正化(料金改定・無料施設の有料化)
支出抑制策として、
○人件費の見直し
○民間機能の活用
○外郭団体の統廃合およびOB派遣の見直し
○事務事業の徹底した見直し
○建設事業の厳選
なかでも印象的だったのは人件費の見直しで、市長を始め特別職の給与をカットしたそのやりかたを、月額ではなく期末でカットしたという。報道等では月額給与比較になるので、あまりカット幅がわからないが、本来給与のカットは期末手当で行うのが本筋というのはなるほどと思いました。
もう一つ面白かったのが、幕張新都心との関わりについてであり、コンベンション・センターである幕張メッセの話。よく、行政はコンベンション・センターそのものの黒字化を目指すが、外国の要人などと話すと、コンベンション・センターが黒字だろうが赤字だろうが、そんなことはどうでも良いといいます。むしろ、コンベンション・センターが黒字になるなどあり得ないと。都市形成では、コンベンション・センターを中心にどのような消費活動、経済活動が行われるかが重要であり、コンベンション・センターそのものの利用料の収益などは論ずるにも及ばぬ話だそうです。たしかに、行政はコンベンション・センターだけを運営する会社ではありません。地域全体にとって、そのコンベンション・センターが果たす役割を重視する必要があります。これは、鎌ヶ谷の新ホールについても言えることです。

熊谷市長 講演の様子。
■ガバナンス2.0とオープンデータについて
講演 三木浩平 千葉市総務局次長CIO補佐監
ちばレポの話が印象的でした。
ちばレポとは、市民が携帯電話で、例えば道路の破損やゴミの不法投棄などを撮影し市役所に情報提供するというものです。
さらに、その情報が地図化されて、市民と行政が問題を共有でき、いつ何課がどのように処理をしたかまでが可視化されます。
千葉市は実験として某ソフト会社と提携し、無料でこのサービスを行いました。どうして無料で会社がやるのか不思議だったのですが、話を聞いてみると、会社の方から話を持ってきたそうです。
では、なぜソフト会社がそのような話を持ってくるようになったかというと、市長が講演等で常々ITに興味があると仰っていたからだと。
会社の方も話を持って行くにあたり、理解を示してくれそうなトップのところに持っていくので、常々、トップがどのような発言や施策を行っているかが重要なことだと思いました。
なぜICTを活用するか。
ICT活用による新しい市役所をめざして、以下の四つのことが示されました。
①窓口事務の効率化等による市民の時間の返却
②一人一人の市民に向き合い受給漏れをなくす
③保有データの分析によるコスト縮減
④オープンデータによる市民サービスの向上

三木千葉市総務局次長CIO補佐監 講演の様子
1.議場コンサートの取り組みについて
2.千葉市長 熊谷俊人氏 講演
3.ガバナンス2.0とオープンデータについて
■議場コンサートの取り組みについて
市議会が市民にとって身近で親しみやすいものとなるよう、市内を拠点に活躍する演奏家が議場にてコンサートを行うというものです。
ギターとヴァイオリンのコラボで素敵な演奏を聴かせていただきました。
意外に、議場は響きます。千葉市議会は傍聴席もたっぷりとあり、市民に親しみの持てるものとなるでしょう。

議場コンサートの様子
■千葉市長 熊谷俊人氏 講演
講演 熊谷俊人 千葉市長
千葉市長は2009年11月に「脱・財政危機宣言」を行い、以下の八つの施策を重点的に行いました。
収入増加策として、
○市税等徴収率・収納率の向上
○保有資産の有効活用・売却
○受益者負担の適正化(料金改定・無料施設の有料化)
支出抑制策として、
○人件費の見直し
○民間機能の活用
○外郭団体の統廃合およびOB派遣の見直し
○事務事業の徹底した見直し
○建設事業の厳選
なかでも印象的だったのは人件費の見直しで、市長を始め特別職の給与をカットしたそのやりかたを、月額ではなく期末でカットしたという。報道等では月額給与比較になるので、あまりカット幅がわからないが、本来給与のカットは期末手当で行うのが本筋というのはなるほどと思いました。
もう一つ面白かったのが、幕張新都心との関わりについてであり、コンベンション・センターである幕張メッセの話。よく、行政はコンベンション・センターそのものの黒字化を目指すが、外国の要人などと話すと、コンベンション・センターが黒字だろうが赤字だろうが、そんなことはどうでも良いといいます。むしろ、コンベンション・センターが黒字になるなどあり得ないと。都市形成では、コンベンション・センターを中心にどのような消費活動、経済活動が行われるかが重要であり、コンベンション・センターそのものの利用料の収益などは論ずるにも及ばぬ話だそうです。たしかに、行政はコンベンション・センターだけを運営する会社ではありません。地域全体にとって、そのコンベンション・センターが果たす役割を重視する必要があります。これは、鎌ヶ谷の新ホールについても言えることです。

熊谷市長 講演の様子。
■ガバナンス2.0とオープンデータについて
講演 三木浩平 千葉市総務局次長CIO補佐監
ちばレポの話が印象的でした。
ちばレポとは、市民が携帯電話で、例えば道路の破損やゴミの不法投棄などを撮影し市役所に情報提供するというものです。
さらに、その情報が地図化されて、市民と行政が問題を共有でき、いつ何課がどのように処理をしたかまでが可視化されます。
千葉市は実験として某ソフト会社と提携し、無料でこのサービスを行いました。どうして無料で会社がやるのか不思議だったのですが、話を聞いてみると、会社の方から話を持ってきたそうです。
では、なぜソフト会社がそのような話を持ってくるようになったかというと、市長が講演等で常々ITに興味があると仰っていたからだと。
会社の方も話を持って行くにあたり、理解を示してくれそうなトップのところに持っていくので、常々、トップがどのような発言や施策を行っているかが重要なことだと思いました。
なぜICTを活用するか。
ICT活用による新しい市役所をめざして、以下の四つのことが示されました。
①窓口事務の効率化等による市民の時間の返却
②一人一人の市民に向き合い受給漏れをなくす
③保有データの分析によるコスト縮減
④オープンデータによる市民サービスの向上

三木千葉市総務局次長CIO補佐監 講演の様子